にんにくの新しい食べ方として、最近話題になっている黒にんにく。黒にんにくとはどのようなものなのか、家庭で黒にんにくを作る方法について解説します。

黒にんにくとは?

高温で熟成させたにんにく

黒にんにくは、普通の白いにんにくを高温で3~4週間熟成させたものです。チョコレートのような黒い色になり、ドライフルーツのような甘酸っぱい香りがします。にんにく本来の匂いはほとんどなくなるので、にんにくが苦手な人でも食べやすいです。皮をむいてそのまま食べるか、スライスしてサラダやパスタ料理に使いましょう。

黒にんにくは熟成の過程で栄養成分が変化しているため、普通のにんにくとは違う健康効果が得られます。生のにんにくより刺激が少ないので子供やお年寄りでも問題なく食べることができます。ただし普通のにんにくと同様に、食べすぎは禁物です。

黒にんにくの作り方

黒にんにくはネット通販などで購入できますが、炊飯器を使って家庭でも作ることができます。

1.にんにくは皮をむかずに丸ごとのまま、軽く水洗いします。
2.炊飯器の内釜に金網やスノコを置き、その上からキッチンペーパーを敷きます。
3.キッチンペーパーの上にんにくを並べます。1段目は普通に並べ、2段目はにんにくを逆さにして尖っているほうを下にします。並べ終わったらにんにく全体をキッチンペーパーで包み込むようにしましょう。
4.炊飯器の蓋を閉めて保温を開始します。炊飯器の機種によっては途中で保温が切れることがありますので注意してください。
5.保温を始めてから10~20日くらい経ち、にんにくの色が黒くなったら試食してみましょう。にんにく特有の匂いがなくなっていれば完成です。

黒にんにく作りには、乾燥して中の水分が少なくなっているにんにくが適しています。用意したにんにくの皮や根元を触ってみて、湿り気がある場合は風通しの良い場所に干して乾燥させてから使いましょう。なお黒にんにくを作っている間は、にんにくの匂いが周囲に広がります。ご近所迷惑にならないように、作る場所には注意が必要です。