にんにくには健康に嬉しい効果がたくさんあります。にんにくを食べることによって得られる効果4つと、効果を高めるためのポイントを解説します。

にんにくを食べることによって得られる効果

1.疲労を回復する

にんにくといえばスタミナがつく食材として有名です。これはにんにくの匂いの元となる「アリシン」という成分に疲労回復効果があるため。アリシンにはビタミンB1と結びつく作用があり、ビタミンB1の吸収を促進してくれます。そしてビタミンB1は糖質を代謝してエネルギーを生み出してくれるので、疲労回復が促されるのです。

2.血流を促進する

アリシンには、血液に含まれる血小板という成分が固まって血栓になるのを予防し、血流を促進する効果があります。血栓ができてしまうと血流が悪くなり、さまざまな不調の原因となるため、にんにくで予防しましょう。

3.活性酸素を除去する(抗酸化作用)

アリシンには老化の原因となる活性酸素を除去する効果、いわゆる抗酸化作用もあります。また、にんにくには抗酸化作用をもつビタミンEも豊富に含まれています。

4.殺菌・抗菌

にんにくには強い殺菌効果があります。にんにくをすりおろして薬味として使えば、食中毒の予防効果が期待できます。

にんにくの効果を高めるポイント

細かく刻むか、すりおろすと効果アップ

アリシンはにんにくの中に最初から含まれている成分ではありません。調理の過程で「アリイン」という成分と「アリイナーゼ」という酵素が反応することによって作られます。アリシンをできるだけたくさん作るためには、にんにくの細胞をできるだけ細かく壊すことによってアリインとアリイナーゼの反応を促しましょう。すりおろしたり細かく刻んだりすると効果的です

生で食べ過ぎると胃もたれの原因に

生のにんにくは刺激が強いため、食べ過ぎると胃痛や胃もたれ、下痢の原因になってしまうこともあります。加熱すると刺激が減りますので、たくさん食べるときは加熱調理するようにしましょう。