にんにくは家庭菜園でも栽培できる、あまり手間のかからない野菜です。にんにくを家庭で栽培するときの方法や流れ、貯蔵法についてご紹介します。
土とプランターの準備
にんにくは露地栽培でもプランターでも育てることができます。プランターは深さ15cm以上のサイズのものを用意しましょう。プランターに入れる土は市販の培養土を使うと簡単です。露地栽培の場合は植え付けの3週間前までに堆肥を施し、耕しておきます。
種球の購入・用意
にんにくは種球から育てます。8月頃になるとホームセンターなどで販売されますが、寒冷地向きの品種と暖地向きの品種がありますので、栽培する地域にあったものを選びましょう。
一つの種球に6個~10個くらいの鱗片が入っています。植え付け前に外皮をはがして鱗片に分けておきましょう。腐っているものや斑点があるものは使えませんので取り除いてください。大きなにんにくへ育てるためには。なるべく大きな鱗片を選ぶのがコツです。
植え付け
にんにくの植え付け時期は9月中旬~10月下旬です。25℃以上では発芽せず、土の中で腐ってしまうこともありますので、気温が下がってきてから植えつけましょう。
プランターの場合は6分目くらいまで入れた土の上に鱗片を並べ、その上から5cm程度の土をかぶせます。露地栽培の場合はあらかじめ土に植穴を空けておき、押し込むようにして植えます。鱗片は尖っているほうを上にして、10cm以上の間隔をとって植えましょう。植え付けの後はたっぷりと水をやってください。
発芽後の芽かき
にんにくは植え付けから1ヵ月程度で発芽します。一つの株から2本以上の芽が出ている場合は、そのままにしておくと球の成長が不十分になります。一番長い芽が10cmくらいまで伸びた頃に、1本だけ残して他の芽を抜いてしまいましょう。
追肥
植え付けから1ヵ月後と2月~3月中旬ごろの2回、追肥をおこないます。にんにくやタマネギ用として売られている化学肥料を使いましょう。
花芽摘み
5月頃になると、花芽がでてきます。花芽はにんにくの球の成長を悪くしてしまいますので、葉よりも長く伸びてきた頃に摘み取りしょう。
収穫
5月~6月頃になると、葉が徐々に枯れて黄色くなってきます。地上に出ている葉が8割くらい枯れた頃が収穫時期の目安です。根元を握って真上に引き抜くようにして収穫しましょう。土が湿っているときに収穫すると品質が落ちるので、晴れの日に収穫することがポイントです。
貯蔵法
収穫後のにんにくは、根を切り落とした後、風通しの良い日陰につるして乾燥させます。3~5日かけてしっかりと乾燥させた後は、常温または冷蔵庫で保存するか、スライスしてから冷凍保存しましょう。